海外で子供の日本語を維持する方法:ホームスクール

教育

海外に住んでいると、「子供の日本語をどうやって教えるか?又はどう維持していくか?」という問題がでてきます。はじめは日本語しか話せなかった自分の子供が、いつの間にか現地の言葉しか話さないようになった、と嘆く方も多いかと思います。子供が小さいうちは、なんとか日本語を勉強させようと、日本語ドリルを買ったり、日本のTV番組をインターネットで見せたりするご家族も多いかと思います。最近ではオンラインの日本語学習、補習校、アプリ(Duolingo)もあるようです。

しかし、言葉の習得は、話し手と受け手との会話を通して成されるので、一方的に机に座らせて勉強させたり、テレビを見せるだけでは、効果が薄い場合も多いです。例えば、娘が大好きだったアメリカの子供番組Super Whyは、そういった一方的な言葉の伝達をなくそうと、「君だったらどうする?」や、「これはどうかな?」などど視聴者に発言や相槌、アクションを促す番組構成だったりするのも、その理由です。

子供がまだ小さいうちに、他者との交わりを深めながら、楽しく日本語を学ぶにはどうしたらいいのか?娘の日本語学習に一番効果的だったのが、ホームスクールです。近所に住む日本人のお母さん達と交代で、スケジュールに沿って、子供達に日本語を教えるやり方です。日本語の補習校も遠く、何とか近場で日本語教育ができないかと考えていたことろ、NYに住んでいた友達がホームスクールのやり方を教えてくれました。場所は担当のお母さんの家だったり、図書館だったり、公園だったり、どこでもいいのです。ポイントは事前にテーマを決めること、教材やおやつなどの下準備をすることです。

私たちは7人の日本人のお母さんと、8人の子供(年齢2~5歳)で、毎週金曜日の9時半から1時半まで、と決めてやりました。スケジュール(5月)は以下の通りです。

9:30 集合&自由時間 (おもちゃで遊ぶ)

9:45 サークルタイム 始まりのご挨拶
*おはようのうた
*出席&スピーチの練習&お天気
*どこでしょねのうた

9:55 手遊び歌&体操
*始まるよ、始まるよのうた
*大きくなったら何になるのうた
*アンパン食パンのうた
*エビカニミクスのたいそう 他

10:10 お勉強 自己紹介と子供の日について

10:25 制作 折り紙でこいのぼりを作ります。

10:45 トイレ休憩、ダイパーチェンジ

10:55 スナックタイム

11:20 自由時間(おもちゃで遊ぶ、制作の品であそぶ)

12:15 ランチ

12:50 絵本の読み聞かせ

12:20 サークルタイム 終わりのご挨拶

*おかえりのうた

1:30 お迎え

 

ざっとこんな感じです。歌、お勉強、制作は担当の先生によって変わります。読み聞かせの本の内容や制作は、テーマに沿ったものにします。歌はタイトルをYoutubeで検索すると出ます。ピアノができる先生が担当であれば、ピアノを弾いて一緒に歌うのも楽しいです。Youtubeをそのまま見せてしまうと、子供が画像に釘付けになって、歌わない場合があるので、なるべく先生が前に出てリードするのがよいです。はさみを使う場合、けががないように注意します。

教材は寄付か、一人年間$10ずつ出し合って、$1ショップなどで調達。おやつは野菜や果物のみで、担当の先生が負担。基本の道具(はさみ、のり、クレヨン、鉛筆、座布団)、お弁当、水筒は各自で持参です。スケジュールを管理する人、お金を管理する人を予め決めておくとスムーズです。

アメリカでは体験できない日本の文化(お正月、豆まき、お雛様、こどもの日、七夕等)を教えることができましたし、お母さん同士の絆も強くなって、とても有意義な時間だったと思います。一人っ子で私にべったりだった娘は、自分のお母さんを他の友達とシェアすることで、自分自身を客観的に見る訓練、お母さんがいなくても安心できる環境に慣れる練習ができて、とてもよかったです。今となっては、日本語よりも英語を話す場合が多い娘ですが、日本のことは大好きです。バイリンガルにはなれなかったけど、バイカルチャーになれたので、よしとします。私自身、このホームスクール体験が、大学に戻って幼児教育を一から勉強しようと思ったきっかけでもあります。小さいお子さんのいる専業主婦やパートで時間がある方、海外での日本語教育に関心がある方に、ぜひおすすめです。

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